コラム

第1回 聴く

国分寺公園

国分寺公園

国立大学通り1

国立大学通り1

国立大学通り2

国立大学通り2

秋の鱗雲

秋の鱗雲

弊社は研究開発型の大学発ベンチャーです。そのコア技術がBouquet法(ブーケ、花束)です。この技術を生かして、よりよいライフ、ワークを創り出すために社会貢献したいと考え起業しました。どんなライフ、ワークをめざすのか、これからシリーズでお話してゆきたいと思います。

一回目のタイトルは「聴く」です。「聞く」ではなく「聴く」にしたのは、相手の言うことに耳を傾け、心を傾けてききとるということを、まず何よりも大切にしたいと考えるからです。英語でいうとhearとlistenの違いということになります。

生命は海で誕生しました。魚類、爬虫類は骨伝導によって水や大地の振動を知覚します。哺乳類の聴覚はそこから進化したものです。さらに20万年前の現生人類に至れば、耳小骨がより小型となり、5KHz程度までの子音を識別できた可能性が、頭骨化石のCTスキャンから示されました。

不思議なことに、人間の体には可聴域である20KHzをはるかに超えた振動(ハイパーソニック)を感ずる能力があります。しかもこの振動は脳を活性化します(国立精神・神経医療研究センター本田学ら、ハイパーソニックエフェクト)。CDは44.1KHzの音域までしか対応していませんが、コンサートホールはこの効果を考慮に入れて設計するそうです。ハイパーソニックはガムラン音楽や、森林の葉ずれの音、せせらぎの音、虫のこえなどに豊富に含まれています。